こんにちは、アラフィフ歯科衛生士(現在休職中)の筆者ウルフです。
40代で病院歯科から個人開業医の歯科クリニックに転職しました。なんと、1年半の間に2回の転職です。2件の歯科クリニックが、それぞれ合わなかった為、辞めさせていただき現在は歯科での勤務はお休み、派遣事務職員として某大学に勤務しています。
今回は就職して気が付いた、面接ではわからなかったやばい歯科クリニックをご紹介したいと思います。ご自身の現在と比較、参考にしていただき、転職するかしないかの参考にしていただければと思います。
院長の奥さんが出しゃばるクリニックは要注意!
私が思うに、院長先生がどんなに仕事ができて、ビジネスにも精通し経営者として優秀でも、同じ職場に奥さんが出てきて、幅を利かせている歯科医院はスタッフが苦労しているケースが多いです。
これは、奥さんがドクターでも事務系でも、です。
転職した某クリニック、私の転職の条件としては医療法人で、ドクターが複数人いて、会社体制が確立されているクリニック、社会保険完備、住宅手当がついているというものでした。住宅手当については上限25000円、交通費支給か住宅手当か選択するというものでした。住宅手当の方が上限の25000円支給されるので迷わず住宅手当を選択しました。福利厚生は良かったと思いますが、入ってみないとわからないことが結構あってびっくりします。
院長と面接した時には、奥さんがクリニックの運営に関わってるなんて一言もなかったんです。院長的には大したことではないと思っているのか、奥さんを余程の人格者と思っているのか。
更に厄介なことに、このクリニックは奥さんの「同級生」という女性も勤務しており、会計業務をやっています。受付もやっていますが、やってくれる時とやってくれない時があり、まるで気分次第。
あまり宜しくないですよね。そして、ふたりで若いスタッフの仕事の出来なさを聞こえよがしに喋っているのですが、もう悪口でしかない。
この場に私が居るから、若い子の悪口言っていますが、この場から私が居なくなったら、今度は私の悪口言うんだろうなと勘ぐってしまいます。
また、この2人、50代のいわゆるバブル世代なんです。考え方が昭和っぽいところがあるし、若干ブラックなんですよね。ブラックだったとしても、バブル世代は頑張ればそれだけ給料やボーナスに反映されていた、いい時代の人達です。それをそのまま、固定給料の今の若い世代に押し付けないで欲しいです。
奥様発案!まるでキャ〇クラ?予約患者全員に確認TEL!
私がまず、気持ち悪いと思ったのが、予約表を見ながら、今日いらっしゃる予定の患者さん全員に確認の電話を入れるというものです。
予約を忘れている患者さんを確実にクリニックに来院してもらう事と、もしキャンセルしたいと言われたときには、予約の取り直しとともに、キャンセル枠に新たに患者さんを入れるのが目的です。
歯科衛生士対応のクリーニング予約の患者さんは、診療時間が9時間で、基本30分枠、ユニット5台(5人の歯科衛生士対応)。歯科衛生士が1日max18人の患者さんを対応します。それが×5で、90人の患者さんですから、電話するにも一苦労です。毎日です。
朝イチからキャンセルが発生した歯科衛生士などが電話をかけまくります。
「〇〇さんの携帯でよろしいでしょうか?お世話になっております、〇×歯科ですぅ。本日、17:00よりご予約いただいております。お待ちしておりますので、宜しくお願い致しますぅ。」
「△△さん、〇×歯科ですぅ。あ、今日ご都合、悪いですか?承知しました。はい、では来週の同じお時間で予約お取り直し致します。ありがとうございますぅ。失礼致しま~す。」
などなど、こんな感じで電話していきます。電話出てくれる方はまだいい方で、リピーターの患者さんはもう面倒くさがって出ない方もいます。営業職の方の携帯に仕事中に電話して、「迷惑だ!」とキレられたことも沢山あります。
「キャンセルの時はこちらから電話するので、電話してこないでほしい」と仰る患者さんもいらっしゃいます。当たり前ですよね。もうホント、ムダでしかないです。
私が患者だったら、頃合い見計らって、治療が一段落したら、通院するの辞めますね。
PCの予約表の患者さんのお名前をクリックすると個人データが表示され、「TEL、NG」と表示されている人は確認電話を断られた人です。電話しなくて良い人ですね!なので、必ずしも90人に電話するわけではないですが、そんな人が半分としても45人です。朝から30人以上の人に電話とか心が折れそうでした。
私は辞めると決めてからは、こちらから「確認電話は必要ないですよね?」と患者さんに聞いてどんどん「TEL、NG」と入力していきましたね。後に残るカワイイ後輩の為でもあります。
そして、このムダ仕事の発案者が院長の奥様とその同級生のお友達だそうで。
開業して30年、この頃から奥様とお友達はクリニックの受付業務をやっていて、予約の患者さんに電話をしていたようです。この頃だと、個人情報に携帯番号を記載する人と家電話を記載する人、半々だったのではないでしょうか。
そして、「ご丁寧にお電話をいただいてありがとう」と患者さんから感謝やお褒めの言葉を頂いたと言うではありませんか。もう、これが成功体験として残ってしまっているんですね。このお陰で、当院は続けてこれているのだと自負しているんです。もう時代が止まってしまっています。
確かに、ご高齢のご夫婦のお宅に電話して、「すっかり忘れていた!ありがとう。」と言われたことはありましたが・・・。このような患者さんだけに電話すればいいのではないかと思いますよね。
有給休暇を勝手に調整!いつの間にか欠勤扱い→減給されていた!
これは私が被ったわけではないのですが、同僚に相談された案件です。
9月のシルバーウィークが4日休暇をとると、10連休になるという年がありました。コロナ禍が始まる前の話で、同僚の趣味は海外旅行です。この機会を逃す手はないと、数ヶ月前から有給休暇の申請、私も頼まれましたがリコール患者さんを代理でクリーニングするなど、同僚は根回しもしっかりして、業務に支障が出ないよう調整していました。
いよいよシルバーウィークが近づいてきた9月初旬、彼女は奥さんに呼び出され、「有給休暇を一気に4日も取得するなんてあり得ない。認めない。」と言われたそうです。
結局、4日申請した有給休暇として認められたのは1日だけで、残り3日は欠勤扱いとなり、給料を減らされていたとのことでした。有給休暇は年に10日ほどあったはずですが、有給休暇の連休取得はダメなようです。というか、「社会人の常識としてどうよ?」というようなことを奥さんに説教されたそうです。その言葉、そのままお返ししたいところですよね。
同僚に相談されて、クリニックの社内規定や就業規則みたいなものが、あるはずだと思い、院内を探してみましたが出てきませんでした。多分、院長室にあるんでしょうね。見せて欲しいなんて言ったら、私もどうなるかわかりませんでしたから、それ以上は突っ込むことはできませんでした。
彼女はその後、しばらくして退職しました。
医療法人でありながら、こういうやり方が個人開業医というか、自営業の域を抜け出せておらず、若い人にはブラックと言われてしまうんですよね。若い人に限らず、病院に勤務していた私はもの凄く違和感を感じました。
奥様主催!延々続くムダ会議
院長、勤務ドクター達との勉強会や会議は終わる時間がしっかり決まっているんですが、奥様主催の運営会議がまぁ、終わらないこと。
議題について話し合っていたつもりが、世間話、スタッフの悪口と話が飛ぶ飛ぶ。
診療終了後の19:30から、夕飯無しで22:00過ぎまで続きます。私は経験ありませんが、終電まで話していたこともあったそうです。
22:00までやるなら、お茶一杯、スナックくらい用意してもらいたいものです。まぁ、そんなものあったら会議の度に午前様になってしまうかもですが。
私は参加しませんでしたが、LINEグループがヤバイそうです。土日祝祭日、深夜も関係なく連絡が入って来るそうです。コワイコワイ。
まとめ
歯科クリニック院長の奥様案件はまだ他にも話題がつきません。他案件はまた別の機会に。
今回の話題で、予約確認TELや会議が長いなど、業務として耐えられる人はそれでいいと思います。しかし、長い会議に関しては、残業代は出ませんでしたからね。いや、残業代なんていう発想なかったですからね。勉強会なんかも、自主的参加のはずが強制でしたからね。
この奥さんが辞めてくれれば、もっと業務がシンプルにやりやすくなって、若い子の離職も減り、経営が安定すると思うんですよね。若い新人が、慣れてきたと思ったら辞めてしまうので、私たちも業務のレクチャーで時間が潰れるし、いつも初心者を複数人抱えてる状態で気が抜けないのです。
今回の奥様はドクターではありません。彼女の話を聞いていると特別優秀だったわけでもなく、学生時代のアルバイト先で院長と知り合い、そこからの長いお付き合いから結婚となったようで、自称「典型的な玉の輿」だそうです。こういう女性は、院長の奥さんの肩書で、クリニック内ではスタッフにリーダーシップが取れます。唯一のアイデンティティが得られる場なので、絶対、クリニックでの勤務は辞めないんですよね。
この話題に同意してしまった人、うんうんと頷いてしまった人は転職予備軍かもしれませんね。
もしも、就職前に院長奥様がクリニックに出入りしているというのがわかっていたら、覚悟した方が良いです。好条件なら就職しても良いですが、避けた方が無難です。
▼転職を考えたら・・おすすめ転職サイトはこちら▼
歯科衛生士の仕事探しなら【ファーストナビ歯科衛生士】 歯科衛生士の転職ならジョブメドレー
コメント