歯科衛生士が悩む辛い人間関係、嫌なヤツはだれ?注意点は?

人間関係

歯科業界に限らず、一般職も含めて、職場の人間関係で悩む人は多いですね。
筆者ウルフも新卒で入ったばかりの頃は、ちょっと気難しい(今思えば、この人がコミュ障だった)歯科助手の先輩とのコミュニケーションに悩まされました。

病院歯科に勤務し始めた頃は、やはり同世代の歯科助手にイヤミを言われ、出向・転籍する決意をしました。転籍後の病院で、勤務歴を重ねましたが、入職してくる後輩、若い世代との関係に悩まされるようになりました。病院歯科を辞めようか、どうしようか悩んだ時に、いくつか理由があったのですが、最後は後輩との人間関係が決定打になり、辞めようと決意しました。

その後も、勤務したクリニックの院長夫人、更にその後のクリニックでは院長夫婦との人間関係にバカらしさを覚えて辞めました。

ここまで語ると、筆者がまるで人間関係に耐えられないメンタル弱い人、あるいは筆者自身のスキルや仕事の仕方に問題あるんじゃないの?と思われてしまいそうですね。

いえいえ、そんなことはないと思います。ここまで書いてきて気がついたのですが、意外にも歯科衛生士同士での人間関係で悩んだことって殆どないんですよ。そりゃ、最初は同僚ひとりひとりの考え方や、コミュニケーションの取り方に、困惑することがありました。

でも、この人はちょっと言い方がきついけど、私を攻撃しているわけではないんだ、とか、この人ダルそうに喋るけど、私を嫌ってるわけではないんだ、とわかってくると気にならなくなってきます。この人、こういう人だから、と思えるようになって深く悩まなくなっていったように思います。
元々、歯科衛生士って気づかいの職業だと思うのです。そういう人たちの集まりですから、本来はトラブルは少ないはずなんです。

ただ、辞める理由って、一つではないですよね?給料が安い、拘束時間が長いなど。そこに、人間関係がきっかけとなってしまうことが多いのではないでしょうか。

日本歯科衛生士会が公開している『令和2年歯科衛生士の勤務実態調査報告』の「転職または現在の勤務先を替えたいと考えた主な理由」で複数回答の為、各ポイントが低いのですが、上位7項目に「人間関係」が入ってきています。

『令和2年歯科衛生士の勤務実態調査報告』公益社団法人 日本歯科衛生士会2020(https://www.jdha.or.jp/pdf/outline/r2-dh_hokoku.pdf)

ここで注目は「同僚との人間関係」というよりは「経営者との人間関係」の方がポイントが高いということです。経営者ということは、ほぼ院長と言えるのではないでしょうか。

下記は厚生労働省が公開している「令和2年雇用動向調査結果の概要」で、転職・入職者が前職を辞めた理由について筆者がまとめたグラフになります。わかりにくくて申し訳ないです、横棒グラフで、特に多い理由は「その他(出向など)」や「定年・契約期間満了」となっていますが、次に多い転職理由が女性では「人間関係」です。

厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要」

人間関係での転職は歯科衛生士に限ったことではなく、どこの職場でも多いんです。自分だけが悩んでいると落ち込まなくていいですよ。ここでは、少しでも明るい気分で働ける一助になれるように筆者の経験談をご紹介していきます。

歯科衛生士、歯科助手さん、同僚同士の人間関係は改善しやすい?

あなたの悩みのタネは誰でしょう?

先輩の歯科衛生士でしょうか?歳下の歯科助手さん?ここでは役職のあるスタッフ以外は同僚として、まとめさせてもらいます。

あなたの職場は5人前後の小さめのクリニックでしょうか?それとも10人以上のクリニックでしょうか?5人前後のクリニックだと、ランチの時間は一つのテーブルを囲んで、常に一緒に過ごさなくてはいけませんよね。

クリニックの昼休みは2時間とか3時間とか長くて、後片付けや準備で丸々その時間を使えるわけではないですが、1時間以上ある場合もあります。他の業種の人には羨ましがられることもありますが、この時間が厄介ですよね。家が近くの人は一旦家に帰ったりする人もいるでしょう。

私が新卒で働いたクリニックは2時間、同じメンバーでテーブルを囲んで、過ごさなければなりませんでした。歯科衛生士の先輩は悪い人ではありませんでしたが、休み時間中、つまらないお喋りに付き合わされました。もう一人、気難しい歯科助手の先輩は、同期同士、同じ歳ということもあったのか、意外にもその歯科衛生士の先輩とうまくやっていました。今のようにスマホをいじるなんてことも、昔はありませんでしたから、本を読むこともままならず、愛想笑いに終始していたのでした。

この先輩は、数年後辞めて、気難しい歯科助手の先輩と私の二人体制が続きました。私は、この頃には歯科助手先輩の扱いにも慣れて、ランチ後の余った時間は仮眠をして過ごしました。歯科助手先輩は、馴れ馴れしい人は嫌いなようでした。つかず離れずの関係を続け、この歯科助手先輩とは約10年を一緒に過ごしました。途中打ち解けて、国内旅行はもとより、韓国や香港にも一緒に旅行しました。

その後、私は結婚の予定と、歯科以外の仕事もしてみたいという気持ちがあり、そのクリニックを辞めましたが、彼女はずっと同じクリニックで勤務していました。現在、そのクリニックは閉院して、その後どうしているか知りません。

今考えれば、ドクターもメンバーの人柄も最初にお世話になったクリニックが一番だったように思います。私自身も新卒で、謙虚な態度で入職していましたからカワイイ新人だったと思います。

その後しばらくして、私は結婚し、実家暮らしから少し田舎へと引っ越したのでした。

病院歯科で歯科助手に給料泥棒と言われる

結婚前に、派遣会社に登録し、某会社のSAP導入チームや、SAP使用の某石油会社にも短期間でしたが勤務させてもらいました。その後、結婚して、田舎町に引っ越したのですが、派遣会社のテリトリーから外れている地域でした。派遣会社を通しての仕事が全くなく、直接雇用の職場ばかり。しかも安い。

そんなことから、本意ではなかったのですが、田舎にある総合病院の病院歯科に就職することにしました。

その総合病院歯科は、近隣の市に何件か支店(分院)を持っており、別病院にも間借りするかたちで歯科を開院していました。私は、本院ではない病院の歯科に出向というかたちで入職しました。

既に30歳を過ぎていた私、入職の際には「ベテラン歯科衛生士」との情報が広まっていました。
期待の歓迎というよりは「お手並み拝見」という感じだったと思います。
分院長は年下の歯科ドクター、直属の上司は年下のかわいい歯科衛生士でした。

ライバル視してきたのは同世代の歯科助手さんで、ことあるごとに、

  • こんなこともできないの?
  • (あなたに)頼んだ私が間違いだった。
  • 助手より仕事できないのに、給料いいんだよね。泥棒みたい。

などと言われました。入って早々、この職場を選んだことを後悔しました。
一緒にいるのが辛かったので、入ったばかりでしたが、他の分院で欠勤者が重なって人手が足りなくなったと聞くと、手伝いに行ったりしました。

入職して数ヶ月すると、上記のような発言は殆ど聞かなくなりました。一緒にいることが嫌だった理由でしたが、分院に積極的にヘルプで出張したことや、仕事も慣れてきたことで、私の評価が上がったからだと思います。

ただ、こちらとしては、言われたことは忘れられません。彼女から「休日にランチに行こう」などと誘われることがありましたが、絶対に行くことはありませんでした。
私ひとりが彼女の言動に悩んでいたわけではなく、過去に本院で若い新卒の歯科衛生士達から、彼女にいじめられたとか、一緒に働きたくないとの相談が多かったんだそうです。本院に居られなくなって、分院に異動してきたとのことでした。

歯科衛生士の年下上司には、私から相談したことはありませんでしたが、ふたりきりになった時に、その歯科助手さんが実はトラブルメーカーだったということを教えてもらいました。こういう話は、もっと早く聞きたかった!と思いました。私が相談しなかったので、大丈夫だと思っていたようです。

人間関係に悩む相手が、同僚であった場合、自分の仕事のスキルを上げることで、周りの自分を見る眼が変わってきます。特に目の上のタンコブが、歯科助手であった場合。お叱りを頂戴するの覚悟で言わせてもらうと、経験値云々より、まず資格がモノを言う世界ですから、歯科助手に仕事でマウントをとられるなら自分のスキルを上げて見返してやりましょう。

相手は資格がないわけですから、スキルさえついてくれば、負けることはないはずです。

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やる気が感じられない!イラつく、ブランクありの後輩歯科衛生士

先輩だけでなく、後輩との人間関係にイライラしてしまっている人はいませんか?
私自身には実害があったわけではありませんが、医療法人の歯科クリニックに勤めている時に、入職してきた20代半ばの歯科衛生士に困っている同僚がいました。

ブランクというより、歯科衛生士の専門学校を卒業してから、歯科衛生士としての勤務経験がなく、ケーキ屋さんでアルバイトをしてきたという人でした。ケーキ屋さんでのお給料が安かったので、将来が不安になったそう。新卒と同じように一から学び直し、資格を生かしたいとのことで、採用が決まったそうです。

経験がないのに入ってきたことを非難しているのではなく、むしろ、私はその心意気に好感を持っていました。しかし、教育担当をしている同僚歯科衛生士が数日で不満を口にするようになりました。同僚歯科衛生士は30代後半です。

「あの子(新人のこと)、挨拶ができないし、人が説明しても反応がなくて、聞いてるのか聞いてないのかわからない」、「ミスを注意しても、ヘラヘラしていて謝らないし、よくあんな感じでケーキ屋さんで働けたね」「メモをとってくれない」などなど。

何人もの新人を見て、教育係をやってきた同僚がイライラするくらいなので、余程のことだろうと思い、私もつかず離れず様子を見ていました。

ある日、職場のスタッフの殆どが乗る鉄道路線で事故があったため、電車が30分ほど遅延したことがありました。クリニックのオープン時間ギリギリか、遅刻しても10分、15分でスタッフは到着しました。しかし、新人の彼女だけ、クリニックに到着したのが昼直前の11:30だったんです。遅刻の理由はもちろん、みんなと同じ「電車の遅延」です。他のスタッフより特別、遠方に住んでいるわけではないんです。彼女が到着するまでの間、教育係の先輩歯科衛生士が替わりを務めていました。

「何でみんなと2時間も違うわけ?どっかでお茶でもしてたのかね?」「到着までの時間をフォローしたのに、謝りもしないし、お礼もない。」「担当の患者さんを待たせてるのに、他人事なんだよね」「やる気あんの?」本人には言いませんが、先輩スタッフ達が私の所に愚痴を言いに来ました。

またある日は、ホワイトニングの施術中、ロールワッテや開口器で頬粘膜や口唇を圧排するはずが、彼女は全く使用しなかったようなんです。患者さんの口唇に薬液がついてしまったようで、施術が完了した時には赤く腫れてしまったそうなんです。その患者さんは、20代の外国人の女性でした。

院内のドクターと先輩歯科衛生士に報告。カタコトの言葉で説明、近隣の提携医院を紹介し、受診するよう勧めました。その日から数日、毎日患者さんに電話し、口唇の様子を確認しました。
結局、口唇の腫れは日を追うごとに治まり、患者さん本人は、医院の受診をしなかったとのこと。患者さんが気になさらない人だったのですが、これはれっきとしたアクシデントです。

安全管理のドクターが、新人歯科衛生士と教育係の先輩歯科衛生士に対してヒアリングを行いました。先輩歯科衛生士は、ホワイトニング施術のフォローアップ時もロールワッテを入れ忘れたので、注意していたのに・・・と憤慨していました。
また、ヒアリング時の態度も、どこか他人事で、笑みを浮かべるなど、全然反省の色が見えないと怒り心頭でした。

「もうさ、泣いてもいいと思って説教したんだけど、全然泣かないの!もう本当いやになっちゃう!辞めて欲しいよ!」と先輩歯科衛生士は私に愚痴るのでした。

先輩から説教されたり怒らてばかりで、この新人歯科衛生士こそが、転職を考えそうですが、結局彼女は、私がその歯科クリニックを辞めた後も怒られながら勤務していました。
教育係をしていた先輩歯科衛生士は、この新人との人間関係が原因ではありませんが、しばらくして別の歯科クリニックに転職しました。

皆さんはどうですか?
周囲のスタッフに挨拶、感謝の言葉は伝えていますか?注意されたことはメモをとって実践していますか?仕事ができる・できないは経験値の部分もあるので、慣れてくれば、ある程度はカバーできるはずです。結局のところ、人柄が良い人には教えたくなるし、困っていたら助けたくなるんですよね。

また、ポイントはこの新人歯科衛生士です。仕事に関しては頑張ってもらいたいところですが、同僚スタッフ達から総スカンを喰っても、辞めずにいられる図太さは見習いたいところです。ちょっとしたことで、落ち込んでしまいがちなあなたは、気にせず、もっと図太くなりましょう。

院長と合わないのは致命的!パワハラ院長のクリニックは辞めて正解

あなたのクリニックの院長は、診療スキル、人格的にリスペクトできる人ですか?

理想は医療人として人として、尊敬でき、なおかつ治療が上手、経営手腕もあるドクターがいいですよね。社会人として経験を重ねていくと、そんなドクター、なかなかいないんだ、ということに気づくと思います。

筆者ウルフが新卒でお世話になったクリニックの院長は、殆ど怒ったことがない人でした。
私たちに何か注意する時も、直接言うのではなく、紙に書いて置いておいたり、リーダーの歯科衛生士に伝えてスタッフで共有するというやり方でした。温厚な先生で、約20年の歯科衛生士人生の中で、一番の人格者だと思います。

一番最初に出会った院長が、一番だったのはその後の私の歯科衛生士人生を不幸にしたのでした。というのは言い過ぎかもしれませんが、ドクターの治療や人柄に対して、評価が辛口になったのは言うまでもありません。

病院歯科に勤務していた時の医局長は、某大学病院の口腔外科から派遣されてきた30歳前後の年下の若いドクターでした。大学病院の医局に所属なので、1,2年で転勤しましたし、ヘルプで週1回の診察に来てくれるドクターもいて、10人以上の歯医者さんと仕事をしました。

この大学病院のドクター達は診療スキルにバラつきがありましたが、大勢のドクターや歯科衛生士と仕事をしているせいか、偉そうとか横柄な先生はいませんでした。仕事をしていく上で、女性スタッフに嫌われたらおしまいだとわかっているんでしょうね。この病院歯科での勤務は大変でしたが、楽しく、勉強になり、パワハラなんて感じることは一切ありませんでした。

院長のパワハラ・・・嫌な言動をされたらメモするクセを!

皆さんはパワハラ、モラハラの定義を説明できますか?
ごめんなさい、私は勉強不足だった為、改めて調べてみました。

パワハラとは

①優越的な関係を背景とした言動

②業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの

③労働者の就業環境が害される

④上記①~③の要素をすべて満たすもの

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html (厚生労働省HP)

モラハラとは

言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせることをいいます。パワハラと同様に、うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。

https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1694/ (厚生労働省HP)

ここまで表示して、みなさん、お気づきかと思いますが、厚生労働省のホームページでは、「モラハラ」で検索しても表示されてきませんでした(2023年3月現在)。「モラルハラスメント」でかろうじて用語解説が表示されました。

パワハラは文字通り、「パワー」、力関係を背景とした身体・精神的な攻撃をされ、抵抗や拒絶ができないような関係性で起こるものとされています。ですので、相手は上司や先輩と言えます。

モラハラは上司とは限りません。わかりやすい言動として、嫌味や暴言、侮辱的な発言。本人に聞こえるように陰口・悪口を言う。無視、仲間外れ(飲み会・食事会に一人だけ誘わない)。仕事を渡さない、逆に大量の仕事を押し付ける、妨害する、仕事の重要な連絡・情報を伝えない。などが該当します。また、プライバシーを言いふらすなども、本人が精神的なダメージを受ければモラハラと言えます。モラハラは上下関係ではなく、同僚間で発生すると言えます。
また、モラハラは夫婦間で言われることが多いですよね。

今回は院長からのハラスメントですから、「パワハラ」となりますね。セクハラで悩む人もいらっしゃるかと思いますが、両方とも奥が深いので、セクハラに関しては別の投稿でまとめたいと思います。

ハラスメント全般に言えることは、身体・精神的に苦痛を受けた際の言動をメモにとっておくべきです。後から、まとめるのではなく、スケジュール手帳など日付がわかるものに、時間までわかるように、どんなことを言われたか、されたか記載しておきましょう。

現在、職場のハラスメントに関する相談窓口は10年前に比べると充実しています。

パワハラの相談をする際に、「証拠」の材料があった方がいいでしょう。書き溜めたメモが役に立つ時が来るかもしれません。
また、パワハラ発言をされそうな場面を予測できるようなら、スマホの録音機能をONにしておくのもアリでしょう。確実に録音したいなら、ボイスレコーダーです。見つかると、逆上されたり色々と厄介なので、見つからないような配慮が必要です。

退職トピックでも書きましたが、少し大きめのクリニックに勤務していて、人事労務系の業務を社会保険事務所に外注している場合は、社会保険事務所に相談してもいいかもしれません。

その社会保険事務所が、院長と公私ともに仲良し(同級生・友達・親族経営)だと、相談内容が院長に筒抜けにされ、墓穴を掘る可能性もあるので、相談の際は注意してください。

▼▼ハラスメント悩み相談室(厚生労働省委託事業)▼▼
職場でのハラスメント全般(パワハラ・マタハラ・セクハラ・カスハラ・就活中のハラスメント)に対応しています。電話・メール・SNSで相談事を受け付けています。
https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/

▼▼労働基準監督署▼▼
解雇、賃下げ、賃金不払い、パワハラなどの職場のトラブルに対応。全国の労働基準監督署の案内ページが表示されます。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/location.html

▼▼総合労働相談コーナー▼▼
解雇、賃下げ、賃金不払い、セクハラ、パワハラ、マタハラ、均等法などの職場のトラブルに対応。全国の総合労働相談コーナーの案内ページが表示されます。※調べていくと最終的には上記、労働基準監督署の相談窓口となっていました。
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/chiba.html

また、注意点をもう一つ。院長のパワハラを外部に相談して、改善されることはあり得ません。もうおわかりだと思いすが、改善されて勤務を継続できると思わないでください。

相談=退職

は覚悟しましょう。

相談内容にたいして、職場に調査や問い合わせが入る事があります。小さな職場なら、誰が相談したか院長にはすぐわかるはずです。

同僚から受けるモラハラは、改善の余地がありますが、職場のトップである院長にパワハラされている場合は、諦めましょう。

上記の相談は、退職の際にあなたにとって不利益にならないようにするための施策です。
相談と同時に、転職の準備もコツコツと進めていきましょう。

職場では暗く落ち込むことも多いでしょうが、転職を考えると先が少し明るく見えてきませんか?

パワハラじゃないけど院長の人間性に疑問|これも退職フラグ確定!

繰り返し申し上げますが、職場のトップの人間性ってとても大事ですよね。
クリニックの業務形態によっては、歯科衛生士はクリーニングがメインになり、診療アシスタントは歯科助手さんが担当し、院長との接点が少ない人もいると思います。
残念ながら、院長との接点ばっちりあるし、診療していない時間も雑談に応じないといけないという人もいるのではないでしょうか。

私が入職して、1年経たずに辞めたクリニックは院長と奥様がドクターで、スタッフが4人という少人数。患者数も少なかった為、空き時間が多い職場でした。必然的に院長とのおしゃべりが多くなるのですが、話している内容のレベルが低いし面白くありませんでした。

↓↓このクリニックの院長夫婦との人間関係が最悪で、入って1週間で辞めよう!と思ったエピソードはこちら↓↓

こう言ってはなんですが、クリニック経営のドクター夫婦です。私は新卒でお世話になったクリニックで、国内旅行だけでなく、海外旅行に連れて行ってもらったり、美味しい食事やお酒、ブランド品など、贅沢を教えてもらいました。歯科衛生士本人は庶民なんですが、こんな感じで、一通りの贅沢を知っている人は沢山いると思うんです。

それなのに、この院長夫婦は、ホテルのビュッフェにみんなで行って奢ってくれたことを何度も話したり、とにかくファーストフードとファミレス、コンビニのキャンペーン情報が早い。

そして、スタッフを下に見るような発言をする。さらには、近隣の歯科クリニックやドクター、通院してくる患者さんの悪口を言う。悪口を言われていたドクターには、私が以前に、仕事でお世話になった他院の院長先生もいらっしゃいました。話を聴いていて本当に不快。エネルギーを奪われる思いでした。

経営トップなので、嫌味を言われたり、患者さんの前で大声で叱られたりするのは、パワハラだと思いますが、人としての魂のステージが低すぎて、もはや同僚と一緒。あれはモラルハラスメントだったんだなと、思っています。

この時、一緒に勤務していた歯科衛生士(30歳)も、私と同じことを思っていたようで、話している内容が「安い!」と。私たちが知らないだろうと思って、自慢気に話してくることが既に私たちが経験済み、知っていることだったりする。あの院長夫婦の話を聴いて「凄い!」と思ったことがない、と言っていました。彼女にとっても私にとっても、あのクリニックに勤めたのは本当に黒歴史でした。

私が辞めた後、少し時期をずらして彼女も辞めました。残されたのはこのクリニックが開院したときから10年以上勤続している、50代のパートの歯科助手さんと歯科衛生士さんでした。ふたりとも毎日は働けないとのことで、私達2人が常勤として入職したのですが、わずが1年足らずで診療体制が崩れました。

診療の充実、収入の安定化よりも、昔からの仲良しチームでのんびり運営していくことを選んだわけですね。いいと思いますが、このような歯科クリニックに未来はないです。歯科衛生士学校の講師をやっている友人がいますが、かわいい卒業生達に、この歯科クリニックへの就職、転職は勧めるなと進言しました。

この性格の悪いドクター夫婦のクリニックは待遇もイマイチでした。

給料・休日・時間・・待遇は院長の思考そのもの

歯科衛生士の待遇が悪い歯科クリニックは、院長の人柄もイマイチと言うことは一概には言えません。ただし、待遇が悪い歯科クリニックの場合、院長がスタッフや患者さんに対して十分な配慮をしていない可能性があります。

スタッフに対して適切な給与が設定されてなかったり、拘束時間や休日が取りにくいなど、労働環境が悪かったりする場合、院長がスタッフに十分なリスペクトを持っていないと考えることができます。

筆者が入って1週間で辞めようと決意した、ドクター夫婦が経営する歯科クリニックは、歯科衛生士の給与は20万円でした。手取りで18万以下、厚生年金ではないし、保険証も国民健康保険でした。ここで働いている期間は経済的にかなりきつかったです。
しかし、私が入職する1、2ヶ月前まで18万円だったそうです。なかなか応募が来なかったので、しぶしぶ20万円にしたらしい。これ、令和の話ですよ。
自宅通勤の独身の人や、結婚されていて旦那さんが主たる家計支持者である人ならこの給与でもいいのでしょうが、シングルで家賃・光熱費・車を維持していくのはなかなか厳しいです。

ドクター夫婦は、1日に約10人の患者さんをのんびりと診察していました。もう数人、患者さんを診て売り上げを上げて、スタッフに還元しようなんて微塵も思っていません。

歯科衛生士は歯科クリニックで重要な役割を果たす存在であり、患者さんの口腔内の健康状態を維持するために欠かせない存在です。そのため、歯科衛生士が十分にやりがいを感じ、やりがいを持って仕事に取り組めるような待遇や環境が整えられるべきですよね。

現在、開業医勤務での、歯科衛生士の離職を減らそうと積極的に尽力されている院長先生達もたくさんいらっしゃいます。スタッフに対してリスペクトを持てる先生は、人柄もいいはずですよね。そんな院長先生やクリニックで仕事ができたら、どんなにいいでしょう。

そのためには、複数の歯科クリニックを比較検討し、待遇や環境についてしっかりと確認しましょう。

↓↓転職サイトで特に注意して見てほしい個所をご紹介↓↓

院長の奥さんとの人間関係に悩んだら?|院長がふたりいるのと一緒!

現在、院長の奥さんと良い人間関係が築けている人は、こちらは読み飛ばしてください。

筆者は、今までに2軒、院長夫人が一緒に働いているクリニックで勤務したことがあります。
私は女医さんとはうまくやっている方で、歯科の仕事から離れた今でも、連絡を取り合ったり、一緒に食事に行くことがあります。

しかし、院長の奥さんは、なぜか苦手です。2軒とも40歳を過ぎてからの入職で、奥さんとは同世代。
1人は女医さんで、院長と夫婦そろって診療をしていました。
もう1人の奥さんは、ドクターや歯科衛生士の資格はなく、受付・会計をしていました。

女医さんの方は、むだに診療室で整理整頓されたりするのが煩わしいようでした。早めに出勤して準備など、余計なことをするなという感じでした。あとは「歳がいっているのに、何もできない、何もわかっていない」と言われました。「辞めたい」意向を伝えると、「やっぱりね、あなたはウチの診療についてこれない人。今までの中で最低だ」と言われました。
私も、「こんな最低のクリニック、私も初めてです」と言い返しましたけどね。

受付・会計をしていた奥さんは、出勤する日としない日があって、不定休でした。予約が混んでて忙しい日に限って出勤しない。
診療後の会議を終電間近まで延長し、残業なしは当たり前、有給休暇は基本1日ずつ。3日連続して有給休暇とると、2日分は減給。院長に大阪開催のセミナーに参加するよう言われました。平日の5日間というカリキュラムでしたが、セミナー代はクリニック負担(当たり前)。交通費、宿代は自分で負担、5日間は出勤扱いではなく、有給休暇を使えと言われました。
クリニックの経営に関わっているわりには、労務管理の勉強を全くしてないのがわかります。

この奥さんが原因で、私が1年勤めている間に2人、歯科衛生士が辞めました。経営トップが、勉強不足では本当にきついですね。
奥さんが身をひいてくれれば、スタッフの離職は減るはずなんです。しかし、こういう人は、夫のクリニックで働いている間は、スッタフを率いるリーダーとしてアイデンティティを保てるので、絶対辞めないですよ。

院長の奥さんとの人間関係で悩んでいる人、表向きは仲良くやっているけど、実は好きじゃない、経営方針や診療方針に疑問を感じている、なんて人は転職をおすすめします。
結局経営者が2人いるのと同じです。お互いを律するような、バランスのとれた関係性の経営者夫婦だったらいいのですが。奥さんに尻に敷かれているタイプの院長で、奥さんが経理をやっているような場合は、給料が上がりにくい、休みが取りにくいなどの可能性が出てきます。

女性同士だと、お互いの勤務態度に厳しくなりがちではないですか?
この程度の働きで、こんなに給料をやりたくないとか、休みとり過ぎじゃない?なんて主観が入ってきます。また、奥さんと仲良くやっている古いスタッフがいると、告げ口する人もいるでしょう。

離職する人が増えたとして、奥さんが「自分が原因か」と思って反省したとしても、何十年と生きてきているわけです。人ってそうそう変われないですよね。
本当に院長の奥さんに悩んでいる人は、改善されることはないので、転職の準備をおすすめします。

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