こんにちは、ポンコツウルフです。
歯科衛生士資格を持ち20年以上の経験がありますが、現在は歯科業界は休職中。派遣社員として某大学の事務員として働いています。今回は10年働いた病院歯科を退職、転職の際に利用した転職サイトをご紹介します。その時のサイトの使い勝手やエージェント担当者の対応などをお伝えしようと思います。ご注意いただきたいのは、私が転職サイトを利用したのは数年前です。サイトの仕様や運営、紹介の流れなど、日進月歩で改善されていると思いますので、今現在と同じとは限りません。また、感想や印象も、私の主観によるところなので、数ある中の一つの参考としてくださると幸いです。
田舎の病院歯科から地元近くの歯科へ
生まれ育った地元を離れ、へき地とまでは行きませんが、関東首都圏から少し離れた田舎の病院歯科へ10年程勤務していました。転職理由は別の機会に後述しますが、実家近くにUターンし、職場も心機一転、探すことにしました。
失業保険を貰ってゆっくりすることもできましたが、無収入の月がひと月でもあると超不安な性分です。理想は退職前の有給休暇消化期間中に転職先を探し、退職日の翌日から働くことでした。
結果的に採用決定まで1ヶ月半ほどかかりました。この期間に4件ほどサイト経由でエントリーして、1件は書類選考で不採用、面接し2件不採用、最後の1件で採用となりました。
転職サイトも様々で、ある程度、おおまかな求人情報をチェックできるサイトもあれば、詳細情報の閲覧には登録が必要になり、登録画面に誘導されるサイトもあります。
歯科の求人情報を閲覧して、「就職したい!」と思った職場があれば、その求人情報を掲載しているサイトに登録し、エントリーすることで求人エージェントが希望の職場に繋いでくれるというのが基本的な流れかと思います。
管理人が登録した歯科衛生士 転職サイト
- デンタルワーカー https://dental-worker.com/chiba/
私が転職時に登録した転職サイトです。それぞれエピソードがありますので、時系列にご紹介したいと思います。
シカカラで転職活動開始!
記憶が曖昧ですが、シカカラのサイトに都内の企業内歯科や財団法人運営の歯科診療室など、ネームバリュー高めの案件が掲載されており、かなり惹かれました。田舎での仕事でしたので、その反動でしょうか?せっかくなので、ダメ元でエントリーを決意しました。
サイトに登録、更に目ぼしい企業内歯科にエントリーしましたが、すぐにシカカラのコーディネーターから電話がかかってきて、この案件は「既に他の人に決まっておりまして、、、」とのこと。釣りか。残念!
歯科衛生士に限らず、求人サイトのどこでもこういった優良案件を表示させておいて登録者増やすっていうのはよくやっています。
私も既にこの時40代でしたから、やはりBBAは難しいのか、、、と一瞬悩みましたが、そんなことはありません。釣りです。なので気にせず、次、次。
実際、コーディネーターは年齢制限や若い子ばかりの職場だと、「若い子が殆どの職場だけど大丈夫ですか?」と、確認してくれます。職場側からの要望で、30代までとかある場合は事前に断られます。40代の人、転職できるか不安に思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です。歯科業界は慢性的に人手不足ですから。
シカカラの求人でもう1件、東京駅近くの某財団法人運営の歯科診療室が気になり、こちらもエントリー。自宅から小一時間かかりますが、決まれば定年まで働けそうな安定の企業内歯科です。
コーディネーターから見学&面接の日程調整の連絡が入り、予定日を決定。持ち物は、履歴書または職務経歴書、見学用の白衣(ドクターコート)、筆記用具、念の為のスリッパ、歯科衛生士の資格証(私の時代は賞状タイプのものです。コピーでも大丈夫です)
そして見学&面接日、当日
午前の診療が終わった昼休みの12:00からお邪魔しました。待合室、診療室、ラボなど。休憩しているスタッフさん、ドクターとはお会いできませんでしたが、ひととおり事務長さんに案内してもらいました。ラボでは一人、歯科衛生士でしょうか20代のスタイルの良い子が石膏を注いでいました。「こんにちはー、失礼します」と声かけましたが、チラリとこちらを見るだけでした。「あ?」と思ったけど、ま、いーか。
見学の後に面接が待っていました。ドクターは出てこず、事務長さん対応でしたが、開口一番、 「お宅の会社、引率者来ないの?あなた一人で来させたの?」 と。特に同行するという話はなく、一人でこちらへお邪魔するよう言われて、ここに居る旨を説明。「まぁ、貴方が悪いわけではないけどね。どうなってるんだろうね」と。こちらも困ってしまうが、仕方ない。それでも、転職理由や、何でウチの診療室に応募したのかなど聞かれました。主な質問はこの二つ。あとは、私を一人で来させた会社の対応の悪さを延々言われたのでした。最後に「嫌な思いをさせてごめんなさいね」とも言われました。
面接終了後、シカカラ担当者にTEL、「就職希望者一人で来させたことを、あまり良く思ってないようでしたよ」と伝えました。事前連絡で、「営業は同行しない旨を説明済みだったんですけどねぇ。」と。「どうでしたぁ?」と担当さん。口ぶりから、何人も面接に行かせているけど採用に至ってない、事務長が気難しい人だということに察しがつきました。万が一今回の面接が合格なら、またもう1回面接があるとのことでした。次はドクターとボス歯科衛生士が面接とのことでしたが、安心してください。
不採用でした。
まぁ、いいですよ。ダメ元だったし、事務長といい、愛想のないスタッフといい、最初から「ん?」となったら辞めといた方がいいです。
シカカラのコーディネーターは親切で、電話でしか話をしませんが、感じのいい人でした。不採用の連絡をくれた時にも、「開業医さんになりますが、給与面も前出の企業内歯科に遜色なく、自宅から近いクリニックでお勧めがあります」と情報をくれました。が、そのクリニックは矯正メインだったんです。矯正での勤務がない私は丁重にお断りしました。「また、ご希望に合いそうな求人ありましたら連絡させていただきますね」で一旦終了しました。
また一から歯科衛生士求人サイトで探すことにしました
デンタルワーカーは、やり手の営業さんがグイグイ
デンタルワーカーは求人情報の詳細を閲覧しようとしたら、いつの間にか自分の情報を登録していたという感じです。誘導がうまい。詳しく見たいなら、サイト登録してねというスタンスでした(数年前の話ですよ)。なんとなく辞めたいなーーーと思って求人検索している人より、具体的に辞める予定がある人には真剣に対応してくれる印象でした。
登録時にまさに探し中であることを入力したと思います(記憶が曖昧ですが)。すると、ほぼ即日に電話をいただき、「まだ求人情報に載せてない案件ですが」と、自宅のある同じ市内の歯科クリニックでの求人情報を貰いました。心の準備が・・・となりましたが、焦りもあって、言われるがままに面接の運びとなったのでした。
面接当日
なんと今回は、はるばる都内から、営業さんが同行するというじゃありませんか!
目指す歯科クリニックのある最寄り駅で待ち合わせしました。一応、関東首都圏と言えども、都心から小一時間はかかるので、驚きと感謝の気持ちになりました。
その歯科クリニックは住宅街の中にあり、建物はやや古め。対応してくれたのは院長夫人で歯科衛生士の資格をお持ちとのことでした。院長先生は数年間の闘病生活の末、前年にお亡くなりになったそうです。入退院を繰り返すようになってからは、ドクターを二人雇い、また、院長の娘さんもドクターとのことで、3人のドクターが曜日ごとに交代で勤務されているとのことでした。
「正直、主人が元気だった頃に比べると、患者数も売り上げも落ちてきており、ドクター二人のお給料だけでも大変。ドクターに一人辞めてもらい、娘ドクターをメインに診療したい。歯科衛生士を雇い、クリーニングとブラッシング指導で点数を上げてほしい」とのことでした。
初対面の私に、ここまで話していいの?ということも話してくださいました。
前職の病院歯科では、病院の運営会議なるものにも参加、収益やら、患者数、単価、とにかくアップせいという叱咤を散々受けて過ごしており、多少なりとも、この院長夫人のご希望に添える働き方が出来るんではないかと思いました。
それに、ご主人に先立たれ、悲しむ暇もなく多忙を極めている院長夫人がお気の毒にも思いました。この時点で給与のことなど、全然聞いてなかったのですが7割方、お世話になろうかと思っていました。
面接は好感触で終わりました。
デンタルワーカーの営業さんも側でしんみりしながら、ウンウンと頷いて聞いていました。あとは、契約の話をしていくので先に帰るよう促され、帰宅。「後程連絡しますね」とのことでした。
が、しかーし!翌日、院長婦人から私のスマホに電話が入りました。 要約すると、昨日、私の帰宅後、やり手の営業さんは、私の採用の契約とクリニックとデンタルワーカーの契約説明を同日にされ、心の準備も、検討もできないうちに話を進めるようになってしまい、困惑しているとのことでした。
やり手の営業さんが、はるばる東京から面接に同行してくれた理由がわかりました。この歯科クリニックは本当にこういった求人エージェントを利用するのが初めてだったようです。そして、この時私も知ったのですが、採用が決まると、依頼したクリニックはエージェントに対して紹介料を支払うのですが、相場は給料3ヶ月分と言われているようです。はっきりその金額を聞いたわけではありませんが、私の最後に貰っていた給料は30万超えていたので、約100万となります。
こういった説明を、面接日、私が帰った後にあの営業さんは一気に捲し立てたんでしょうね。院長夫人は、書類の捺印を求められたそうなんですが、急に怖くなって「書類をもう少し読み込んでからにします」と時間をもらうことにしたそうです。
私に連絡してきたのは、紹介料の支払いが厳しいとのことでした。あちゃ~。
入職してほしいのは山々なのだが、紹介料がこんなにかかるとは思わなかった、と。私も紹介料なんて言われるまで、そんな発想ありませんでしたよ。
で、ここから更に深い話になっていきます。院長夫人からの相談は、エージェントを介さないで、直接採用することはできないかというものでした。要するに、一旦、不採用でエージェント側に返事をするがクリニックには入職してほしいということ。口裏を合わせて欲しいということでした。
こちらとしては、実害はないし、転職できれば別にいいかな、という感じです。院長夫人が経営が厳しい、紹介料が厳しいと正直に話してくれたことも、私には印象が良かったです。それに、本当に私が入職する事で、クリニックはもう少し良くなるんじゃないかと思ったんですね。
そのプランを、院長夫人に「お任せします」と答えました。「では、エージェントには「不採用」で連絡させてもらいますね」とのことで、一旦電話を切りました。
すると、その電話から1時間も経たないうちにデンタルワーカーから電話がかかってきました。「すみません!面接ではあんなにいい感じだったのに、不採用の連絡が来たんです。またもうひと押ししてみようかと思うんですが、⚪︎⚪︎さんは、あの歯医者さん、お勤めしたいですよね?」
「はぁ、でも奥様がそうおっしゃるなら、しょうがないです。残念ですけど、、、。」と答えました。
「…何か奥様と連絡取られました?」明らかに疑ってるやんけ。さすがです。こんなことは日常茶飯事なんでしょうね。
「いえ、とってませんけど。ちょっと経営もヤバそうだったしですね。」ともっともらしいコトを言って凌ぎました。また、連絡しますと担当営業さんは電話を切りました。ふーーっ。
それから数日、クリニックからもデンタルワーカーからも音沙汰なく、私は相変わらず歯科衛生士の求人を眺めながら過ごしていました。この、わけのわからない待ち時間がもったいない。エントリーも出来ないですよね。
すると、歯科クリニックの院長夫人から電話がかかってきました。なんと、担当営業から、一旦不採用から直接雇用を持ちかけ、採用して、それがバレた場合は違約金を払ってもらうことになるなど、明らかに紹介料逃れを疑っているような説明をされたそうです。お友達ドクターにも相談したそうで、そうやって雇ったことあるという先生も居たそうな。「バレたらどうするの?」の問いに「その時はその時だよ(違約金払うよ)」と言われたそうです。
院長夫人は違約金を払うことになってしまったら、たまったもんではありません。院長夫人は娘ドクターとも話し合ったのでしょう。出した結論は、やっぱりマジで不採用!ガーーン!
違約金を払うかもしれないリスクを背負ってまで、そんな年増の歯科衛生士を雇う必要ないんじゃないの?歳がいってるってだけで給料高くつくし。だったら、もっと若い歯科衛生士を雇った方がいいわよ。私、年上と仕事するのやりにくいもの。・・・・と、娘ドクターは、こんなこと仰ったんじゃないかなぁ・・・。これはあくまでも私の勝手な想像ですがねww
院長夫人からは最後に「本当に勝手なことばかり言って、ごめんなさいね。またいつかご縁があったらお願いしますね」とのお言葉をもらいました。院長夫人とは何となくウマが合いそうな気がしたので、ちょっと残念ですが、仕方ない。次、次。
その後、デンタルワーカーの営業さんからの電話で、改めて不採用を伝えられました。「また、こちらでも合いそうな職場を探してみますので」とのことでした。ありがたいのですが、何だか今回の件で、クリニックに対しても、求職者に対してもガツガツしてる印象を受けてしまいました。やり手のエージェントはこんな感じなんだろうなとは思いますがね。
後日談として、その後、デンタルワーカーからはこまめに連絡が入りました。デンタルワーカー、しつこいと感じる人もいるとは思いますが、本当に探している人にはありがたいのではないでしょうか?
意外に使い勝手が良い⁉グッピー 歯科衛生士求人
再び求人サイトをサーフィンすることになりました。シカカラやデンタルワーカーで対応いただいている時から並行してチェックしていた、某歯科クリニックが気になっていたのですが、こちらも見学などできないかと思い、クリニックの詳細情報から申込・問い合わせボタンをクリニックしたのでした。
すると・・・!10分位でショートメールだったでしょうか?グッピー専用のメッセージツールだったか忘れてしまったのですが、メッセージが届いたのです。その歯科クリニックの院長先生から!
びっくりしました。グッピーの特徴は、コーディネーターなどの転職サイトの営業さんを介さず、直接クリニックの人事担当者や場合によっては院長先生と直接やりとりができるんです。
院長先生は、早速、見学日を決めましょうとこちらの都合の良い日を尋ねてくれました。そして、2日後には、そのクリニックに見学し院長先生と面接、なんと帰る時には採用が決まっており、その翌週から勤務開始の運びとなりました。
こちらの院長先生は、とにかく対応が早いです。グッピーを求人に利用しているのも、希望者との直接のやり取りが素早くできる、そして雇用主側からすると、多分コストも安く抑えられるのではないかと思います。
私も院長先生の治療方針や福利厚生、社会保険のことなど、直接お話ができて良かったです。就職してからのこのクリニックの話題はなかなか面白いです。因みに私はこのクリニックを1年弱で辞めてます。就職してからのエピソードはまたの機会に。
筆者が登録した歯科衛生士求人サイト
歯科衛生士の転職サイトの登録は一つより複数登録していた方が吉。
並行して申し込んでしまっても私は良いと思います。面接日のブッキングやドタキャンは絶対避けましょう。複数クリニックから合格をもらい、断るのも気にすることはないと思います。そんなのは各クリニック日常茶飯事です。
▼デンタルワーカー▼
歯科求人といえば、ココって感じの大手です。結局不採用の後、利用することはありませんでしたが、半年に1回程度、就業状況の確認のLINEや電話が入りました。現在、フルタイムで就業中と、伝えれば、連絡頻度は減りますので、ご安心を。
▼シカカラ▼
求人確認には、歯科衛生士の資格保有者か、希望の勤務条件などの登録が必要です。
▼グッピー▼
クリニックの採用側にはコストを抑えられるようで、以前より人気が出て、サイトそのものが元気に見えます。グッピーのシステムとして、オファーのような機能もあるので、もしかしたら、スカウトが来るかも?
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