歯科衛生士、おすすめスクラブ、白衣は？あのダンスメーカーも参入！

つい十数年前まで、白衣と言えば、白、ブルー（水色）、ピンク（薄いピンク）のワンピースが主流でしたが、この10年位、「白衣」から「スクラブ」とパンツ、しかもカラフルな装いになりました。20代の歯科衛生士の皆さんはそれが当たり前になってるかと思いますが、アラフォー以上だとスクラブに至るまで、それなりの経緯がありました。

沈んだ雰囲気の職場をなんとかしたい
気分が上がるカラフルスクラブ
カラーバリエーション、工夫多数、着心地GOODなユニフォームたち

沈んだ雰囲気の職場をなんとかしたい

筆者ウルフがスクラブを着るようになったきっかけは2011年でした。その頃、私は病院勤務の歯科衛生士で、診療室では一応管理者的な役割を担っていました。医療スタッフなら昼休みにパラパラとユニフォームのカタログをめくりながら、「あー、いいなぁ。今の白衣ダサいよね、変えたいよね～」なんて思ったりしませんか？私もそのひとりです。そして、頑張れば、それが出来そうなポジションにいました。

2011年といえば、3月に東北大震災がありました。未曾有の大災害で私は関東地方に住んでおり、大きな被害はありませんでしたが、停電や通信障害が発生。勤務していた病院でも、入院のALSの患者さんや透析の患者さんの為の非常電源を使用するという状況に陥りました。

津波警報も発生しましたので、医療材料や薬剤などの在庫が建物の1Fに保管されていたので、2F以上のフロアに移動しました。海に至近距離の別の病院では、津波警報解除まで外来患者さんの帰宅を引き留めたそうです。

歯科の外来は非常電源が使用できるフロアではなかった為に、数日の休診を余儀なくされました。予約の延期を連絡をするのにも、なかなか連絡がつかず、予定通り、来院されてしまう患者さんもいらっしゃいました。診療器具が停電で使用できない旨をお伝えし、お帰りいただくような状況でした。

また、この地震が怖くて、しばらく外出できなくなってしまった患者さんもいらっしゃいましたね。

日々、東北の悲惨な情報がニュースで流れ、災害規模の大きさに日本全てが暗く沈んだ状況になっていました。お祭りやイベントなども自粛されていました。東北の方たちのインタビューで心に残ったのが「気遣ってくださって、とてもありがたいのだけど、日本全土で自粛など東北の人は望んでない。楽しむときは楽しんでほしい」という言葉でした。

私の勤務している病院では関連病院が東北にあり、看護師さん達が交代で応援に出張に行っていました。帰ってきた看護師さんの報告会に参加すると、申告な被災状況、今後も起こるであろう地震、津波災害への自分達の備えの甘さが露呈し、対策を急ぐことになりました。

この時は本当に暗く鬱々として過ごしていました。

気分が上がるカラフルスクラブ

季節が夏になった頃、季節の変わり目で新シーズンのユニフォームのカタログが診療室に届きました。
そこにはカラフルなスクラブが載っていました。今は十数色とかバリエーションがあるメーカーもありますが、当時はそれほど多くありませんでした。

その頃の私たちのユニフォームは薄い水色の上下（ボトムはパンツ）でした。既に数年着用しているものだったので、色がはげるのを通り越してなんだか、冴えないグレーっぽくなっていました。

私が目を付けたのは、ワコールから発売されていたスクラブです。背中にファスナーがあり、ウエスト部分がゆるやかにシェイプされいて、丈もヒップが隠れるくらいの丈。カタログで見た時に、カラーが凄く良かったんです。オレンジとピンクが混ざったような色や紫がかったピンク。

原色ではないのですが、上品で好感の持てる色だ直感的に感じました。

当時、歯科は医科とは別の材料業者に物品の発注を頼んでいたので、融通が利きました（医科のお偉い婦長などの目に注文内容を触れさせることなく発注できました）。ホントはワコールのスクラブが欲しいのだけど、値段が1着7000円位したでしょうか？スタッフの分も購入してしまうと、毎月の消耗品の発注にしては大金が計上されてしまいます。

結局、ワコールのスクラブは自前で購入することにしました。そして、スタッフ数人で1着3000円以内のスクラブで、なるべく明るい色の物を診療室の経費で1着ずつ購入しました。院内の物品調達課のメンバーには根回しをしておきました。とりあえず、現行の古ぼけたユニフォームとカラフルなスクラブ1着追加で着回してみて、院内のスタッフや上司たち、患者さんの評判を見させてもらうと。特に小言、クレームがなければ、総とっかえしたいと希望を出しました。（もちろん稟議書で）

暗い気分で日々過ごしていた時期でしたので、少しでも明るく気分を上げていきたいという思いがありました。しかし、自粛ムードも依然として残っていたのが心配でした。

結果、思っていた以上に評判が良かったのが驚きでした。患者さん（特に女性）から、「いい色ねぇ！」とかワコールのスクラブに関しては色もさることながら、シェイプされているので着やせ効果なのか「痩せた？」などとも言われました。

看護部のお偉いおねえさん達の了承のもと、カラフルなスクラブの買い足し許可が出ました。

更に1年後には病院内のほぼすべての部署でカラフルなスクラブに切り替わりました。
部署ごとでだいたいカラーは揃えており、オレンジやパープルなどの部署、ワインレッドなど。

ドクターたちはネイビーやグレーなど、ややシックな色合いをチョイスしていました。

カラーバリエーション、工夫多数、着心地GOODなユニフォームたち

あれから10年以上経過して、現在はカラフルなスクラブが医療の現場、特に歯科では当たり前のようになっていますすね。ストレッチ素材も増えて着心地も格段に良くなっているのではないでしょうか。

おススメのスクラブやユニフォームをご紹介！

患者さんからの評判ピカイチのカラー｜ワコール

管理人が初めてカラースクラブを購入したのが、ワコールのバックファスナーの物で、カラーは「リリスピンク」というオレンジがかったピンク色のもでした。下着メーカーの白衣なので、女性の身体を知り尽くしているというか、私は決して「痩せ」体型ではないのですが、着やせして見えるのです。これを着用するようになって「痩せた？」と聞かれました。また、他科の看護師さんや理学療法士さんからは、「着てみたいけど、細身で私には無理だなぁ」と言われました。そんなことは全然なくて、見た目に反して着心地もいいし、作業時の動きを抑制されることは全くありませんでした。

何より、女性の患者さんから「いい色ねぇ」ととても評判が良かったんです。その後、気を良くした私は自腹で「ランジアパープル」という色も購入しました。ピンクがかった紫色というのでしょうか、上品なカラーです。こちらは、肌の色が明るく見えるようです。そして、ミセスの女性に評判が良かったんです。